旅の最終日の18日、9時過ぎに大津のホテルを出て電車で京都駅、乗り換えてJR小倉駅に到着。
しかし駅前は完全な住宅街が続いている。不審に思って道行く男性にトヨタレンタカーの場所を聞くと、近鉄小倉駅の間違いですよと言われる。
都合の良いことにそちらに向かわれるその方と一緒に10分位離れたところまでご案内していただく。
私としたことが珍しい失敗をしたと反省。それにしてもご親切な男性の方に感謝のみ。
宇治レンタカーからスタートして今回は京都府南部の寺社巡り。
まず一休寺に。
正式名は酬恩庵(しゅうおんあん)だが、一休禅師の墓があり一休寺で通っている。
写真は総門入り口。
総門を入ると細く長い石畳の参道が続く。秋の紅葉は美しく苔と良くマッチしていた。
参道入り口付近に一休和尚碑。
「諸悪莫作 衆善奉行」悪いことはするな 善いことをせよという意。
拝観受付をしたところに浴室(国重文)が建っている。
右に曲がるとさらに本堂への細い参道が続く。
その右手前に宗純王廟と虎丘庵が並んでいる。
宗純王廟は一休禅師の墓であり、文明13年(1481)に88歳にて当寺で示寂する6年前に寿塔を自分で立てられたという。
一休禅師は後小松天皇の皇子であることから宮内庁の管理下にあり、入り口には菊のご紋章がある。
王廟前は枯山水庭園に設えてある。
中には入れないので、門の隙間から撮ったもの。
拝観順序に従って参道右手の庫裏、方丈に入る。いづれも国重文。
慶安3年(1650)に前田利常の寄進。
右手に唐門。中の虎丘庵は京都東山より移築した檜皮葺の庵。
方丈の襖絵は狩野探幽筆。
方丈周囲の三面は国名勝庭園が繋がっており見応えがある。
南庭は白砂の大海を表している。奥は虎丘庵。
東庭は十六羅漢庭。
北庭は枯滝落水を表した蓬莱庭園。
写真は庫裏内部。