程近くに浄厳院(じょうごんいん)がある。
この日は何か催しがあるらしく通用門前に大型バスが横付けしており、本堂内では供養が行われていた。
写真は通用門。
本堂(国重文)は興隆寺のお堂を移築したもので、桁行七間、梁間六間に向拝三間付という大きな建物である。
本尊は阿弥陀如来像(国重文)。
信長の命により行われた法華宗と浄土宗の「安土問答の場」として知られている。
問答に勝った時の「勝どき念仏」は今に伝わる。
浄土宗の寺院、山号は金勝山。
観音堂は享保6年(1720)築の入母屋造。周囲は庭園風にしつらえてあった。
袴腰鐘楼は寛保2年(1742)築で三段石積基盤上に建っている。
茶所と釈迦堂(位牌堂)が並んで建つ。
写真右の釈迦堂は天保9年(1839)築の入母屋造。
不動堂は宝形造の桟瓦葺で元禄16年(1702)築。
本堂の正面に建っている楼門(国重文)は三間一戸入母屋造の本瓦葺。
前回来た時はこの楼門から入ったが、見渡す限りの畑の美しさが印象に残っている。
本堂の左奥に塀を巡らして客殿の大きな建物が望まれる。
入り口は勅使門なのであろうか開かずの門になっている。
また本堂裏に回ると庫裏の大玄関があり明治11年築。
さらに塔頭が並んでいた。
写真は塔頭誓要院の入り口。
写真は塔頭春陽院前。
この後、本来ならば大笹原神社を予定していたが、時間も過ぎたので草津のトヨタレンタカーを目指して戻ってゆく。
なお時間があれば石塔寺、石馬寺、観音正寺、太郎坊、永源寺など予備に入れておいたが、ご案内できなくて少し心残りである。
草津への帰途は、車の渋滞に巻き込まれたが予定通り17時過ぎに草津に到着しレンタカーを返す。
この日は草津駅東口の旧東海道沿いの居酒屋を見て回るが、目移りするほど良いお店が多く、入口が気に入った「魚処 いさりび本店」に入って疲れをとる。
電車で大津駅のホテルに帰る。