続いて近江八幡駅近くの沙沙貴神社と浄厳寺を訪ねることにした。
いずれも10数年前に単独で訪ねたことがある。
沙沙貴(ささき)神社は佐々木源氏の氏神様として厚く崇拝されている。
東西廻廊(県文化)を巡らした楼門(県文化)は延享4年(1747)築で平安時代の様式で建てられた二層門の葭葺屋根。
また門前は広い百華園となっている。
正面に建つ拝殿(県文化)は弘化5年(1848)築の方三間の吹きっぱなし。
これらの建物は丸亀藩京極家の寄進によって建てられた。
本殿は工事中であったが、同じく弘化5年築の五間社流造で三間の向拝を持つ銅板葺き。
四座五柱を祀っており、第一座は少彦名神、第二座は大毘古紙、第三座は仁徳天皇、第四座は宇多天皇(宇多源氏の祖)、敦實親王を祀る。
本殿の左横に離れて権殿(県文化)が建っているのは珍しい。同じく弘化5年築。
本殿と権殿の間に磐境があり少彦名命、沙沙貴山君を祀る。
また拝殿の左には呑井の庭が設けられている。
権殿のさらに左に神輿蔵と祭器庫(写真)が建つ。
その奥に境内社がずらりと並んでいる。
本殿裏には干支の庭として十二支が並んでいた。
本殿の右の社務所の奥は「さざれ石の小庭」。
写真は絵馬殿。こういう形の絵馬殿も珍しい。