参道の先に丹塗りの仁王門が建っている。
宝永8年(1711)に再建。
正面に建っている本堂(国重文)は慶長13年(1608)築の入母屋造で、桁行七間梁間五間に三間の向拝付き。
本尊の十界曼荼羅、釈迦如来を安置。
日蓮宗の寺院、山号は深草山。
昌泰2年(899)に藤原時平が創建した極楽寺に始まり、延暦年間(1308~11)に日得が開基。
本堂を斜め前からもう一枚。
本堂の右手に建っている多宝塔(国重文)は永享12年(1438)以前の築とされ、方三間の行基葺き。
本堂の左手には本坊の高い塀が続いており、内部には入れない。
写真は垣間から撮ったもの。
さらにがっしりとした鐘楼堂が建っている。
本堂と本坊を繋ぐ渡り廊下に鼓楼が付いており、1600年築。
その下を潜り抜けると七面山麓に墓地が広がり、頂上の七面堂に向かって長い石段が続く。
登ってゆく途中、墓地の中の左右にお堂や祠が点在している。
昭宣堂、三十番神堂(写真)、千仏堂など。
さらに経一丸像(日得上人)と御尊本殿。
ようやく突き当りの七面大明神を祀る七面堂入り口に。
七面堂は寛文6年(1668)に勧請、立派な拝殿と本殿。
周囲に常富稲荷社(写真)、妙見堂、たつみの滝、熊鷹大明神の祠、武春大明神などが点在している。
帰り際にお寺の掃除をしていた方に境内図がないか尋ねるが、この寺は観光寺ではないので何もないとのこと。
写真は塔頭が並ぶ参道を見下ろしたもの。