３月１８日より二泊三日で滋賀県と京都の寺社巡りに出かけてきた。
再訪する寺院がほとんどであるが、長浜市の福田寺は初めての訪問である。
新幹線米原駅で下車、北陸本線で二つ目の田村駅に下車。
無人駅であるが、駅周辺には長浜バイオ大学がある。
のどかな田園風景と遠くに冠雪している伊吹山を眺めながら南に１５分ばかり歩くと、福田寺（ふくでんじ）に到着。
春近しといえどもまだシーズンオフとみえて、境内では誰一人として出会わず物音一つしなかった。
福田寺の豪壮な山門が迎えてくれる。右には鼓楼と茅葺鐘楼が見える。
創建は白鳳１２年（６８４）に天武天皇の勅願により近江の息長宿祢王が息長寺として開基。
その後布施寺から福田寺にとなった。
浄土真宗本派の寺院、山号は布施山。
本堂は大きな建物だが築年など詳しいことは不明。
また公家奴振り祭も知られる。
本堂の前面扉の彫り物。
延徳年間（１４８９～９１）に蓮如が３年滞在した。
一向宗の中心寺院として信長に対抗し、門徒４５００人を含む二万数千人を指揮して戦った。その戦死者の慰霊として殉教万人塚がある。
本堂前に蓮如お手植えの松が形の良い枝を張っている。
また本堂右に浅井長政による寄進の書院（県文化）が建っている。
浅井御殿と呼ばれる入母屋造りの茅葺屋根。
書院に続く庫裏。
本堂裏に回ってみると茅葺書院(県文化)に出た。
書院庭園は石組みの枯山水庭園。
また土蔵が工事中で戸が開いていた。
写真は内扉の彫刻。
山門のすぐ真ん前は熊野神社の境内になっている。
祭神は伊邪那岐命。写真は参道と拝殿。
写真は社殿。
田村駅に戻り駅構内の待合室で、買っておいたパンで軽い昼食。