タクシーはさらにJR稲沢駅近くの万徳寺にと向かう。万徳寺も再訪である。
写真は山門前の風景。
万徳寺の山門は簡素であるが、清洲城の通用門を移築。
入り口の右手に石塚がびっしりと並び小山を形成している。
本堂はまだ新しい。
真言宗豊山派の寺院、山号は長沼山。
神護景雲2年(768)に称徳天皇の勅願で慈眼により創建。
その後、建長6年(1254)に常円によって再興された。
江戸期には尾張真言宗の本山となり、秀吉以降53石の寺領を受け53以上末寺を持っていたという。
写真は鐘楼と楊柳観音像。
多宝塔(国重文)は三間の檜皮葺。初層は方形、二重の中心部は円形、屋根は方形で上下の中心部分は亀腹となっており、先ほど訪ねた性海寺の多宝塔と類似点が多いという。
鎮守堂(国重文)は一間社流造の檜皮葺で享禄3年(1530)築。
六地蔵と地蔵堂。
多宝塔の裏から左手にかけて樹林と灌木の中に石仏が点在しているが、かなり壊れたままであった。
境内から見えた神明社に立ち寄る。
やはり蕃塀があり、拝殿が続いている。