国府宮駅に戻る。
次の性海寺まで歩こうかと思ったが、前日の3万歩がこたえているため、ここから思い切ってタクシーに乗り性海寺と万徳寺まで廻って行くことにした。
大江用水に沿った道を走って行くが、思っていたよりも遠くてタクシーに乗ったのは正解であった。
ようやく性海寺(しょうかいじ)の山門に到着。
以前に一度訪ねたことがある。
真言智山派の寺院、山号は大塚山。
弘仁年間に空海が熱田神宮に行く途中に創建との伝。
その後建長年間(13世紀)に良敏が再興。
本堂(国重文)は方三間の入母屋造柿葺きで、向拝に唐破風が付く。
慶安元年(1648)の再建だが、内部の須弥壇や天井は鎌倉時代のものとのこと。
山門を入ったところには愛染明王堂が建っている。
その奥に多宝塔(国重文)。
和様と禅宗様式の折衷建築物で、下層は方三間で上層には12本の円柱からなる。白漆喰の亀腹の上に勾欄を廻らす。また相輪から下がる風鐸の鎖が珍しい。
写真は鐘楼。
また鎮守社として三宮社がある。
八剣社、天王社、春日明神社の三社を祀っている。
社殿は元禄4年(1691)築。
写真は本殿。
その横に小さな地蔵堂。
本堂の裏に大塚古墳がある。
幅7m、深さ1mの周溝を持つ円墳であり、古墳時代中期造。
この辺り一帯は歴史公園として整備されている。
広さは5703㎡もあり、あじさい公園として知られている。
写真は客殿と庫裡。