伊太祁曾駅まで戻ると、貴志川線に派手な電車が停まっており、「おもちゃ電車」であった。
写真は電車の内部。なお二両編成である。
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和歌山駅に戻る途中、竃山駅で途中下車して竃山(かまやま)神社を訪ねることにする。
思っていたよりも遠くて駅から南にしばらく歩くと、かなり離れて一の鳥居が立っていた。ダウン
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さらに大通りの信号を渡ったところに境内がある。
入り口の鳥居。ダウン
広さは34979㎡と広大な敷地であり、参道左手に広い運動場まである。
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参道を進むと物音一つしない静寂な境内の中程に神門が建っている。左下矢印

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 創建は不詳だが、延喜式神名帳に出ている式内社である。
祭神は彦五瀬命で、神武天皇の長兄。
彦五瀬命は弟の神武天皇と共に東征の途中、長腿彦の抵抗によって負傷しこの地で亡くなった。
写真は拝殿。ダウン
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拝殿・幣殿は流造、中門があり、本殿は春日造り檜皮葺で昭和14年再建。
本殿は樹木に覆われて一段高い場所に建っている。ダウン
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配神として左脇宮に彦五瀬命の兄弟神3神を祀り、右脇宮に神武東征に従軍した9神を祀っている。
写真は右脇宮から本殿・幣殿を望む。ダウン
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立派な建物は参集殿であろうか。  ダウン

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合祀社として結、子安、青葉社など。
また本居宣長も詣でて
「をたけびの かみよのみこゑ おもほへて あらしはげしき かまやまのまつ」
と詠んでいる。
写真は境内の池。昔はこの橋を渡ってお参りしたとか。ダウン
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社殿の裏手は樹木が茂る丘になっており、彦五瀬彦の竃山御陵がある。左下矢印
円墳とのことだが、宮内庁直轄で入れず、また樹木に覆われて遠望するのみ。
由緒正しく、また鬱蒼とした樹木の中に立派な社殿・御陵がある神社に思いがけず出会って感激する。
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この日も疲れ果てて和歌山駅に戻る。
帰りの電車は「いちご電車」に乗り合わせる。ダウン
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予め調べておいたホテルからほど近い「割烹なかや」に行く。
純和風の小奇麗なお店であり、魚を中心とした料理と地酒「黒牛」で酩酊する。
是非もう一度訪ねたいお店であるが、残念ながら来れるかどうかは自信がない。