ようやく長弓寺境内の正面奥の高台に建っている本堂に到着。
思っていたよりも小さいお堂であり桁行五間、梁間六間の入母屋造檜皮葺。
弘安2年(1279)築で密教仏堂の代表的な建造物とされ国宝指定。
真言律宗の寺院、山号は真弓山。
創建は不詳だが行基の開基。
本堂の左に建つのは大師堂。
写真は大師堂内部の諸仏。
さらに塔頭法華院がある。
長弓寺はこれら四つの塔頭が輪番で本堂を護持しているという。
写真は山門。
写真は庭園風の境内。
本尊の愛染明王堂内部。
境内の一角に水掛け地蔵と稲荷社が祀られていた。
しかしこれだけの寺院なのに説明版などは無く、またこの日は寺人も観光客も皆無であり境内は静まり返っていたので詳しいことが不明なのが残念。
山門を出て大きな道路の信号を横切ってなだらかな坂道を登ってゆくと民家が点在している。
右手の少し高台に寺院が見えたので登って行くと福満寺であった。
写真は山門。
本堂は平成2年に改修されたばかり。
境内に石造地蔵菩薩像が立っている。
像の高さは110cmほどで、永仁6年(1298)銘があるという古い石仏である。
福満寺の右横からの道を登り下りしながら白庭台駅をめざして歩く。
途中からかなり急な道になってきた。普通は駅に向かうには下り坂が多いが、ここは登り切ったところに駅舎が建っていた。