清水寺の後、特別拝観の泉涌寺などを予定していたが、清水寺で時間を取り過ぎたため諦める。その代案としてここから近くの大谷本廟を訪ね、歩いて国立博物館に向かうことにする。
五条下まで降りるとすぐ東側が大谷本廟の入り口である。
まず入り口の円通橋を渡る。
晧月池に架かる石橋で長さ40m、幅6mという大きな石橋であり、安政3年(1856)造で「めがね橋」とも呼ばれている。
参道の先の石段を登ると総門が建っている。
寛政8年(1796)に四脚門に改築された。
総門を入ると右に建つのは守衛所であるが、鼓楼が見事な建物。
正面に仏殿が建っている。
明治3年の再建。
また親鸞が学問をされたという石窟が残されていた。
その先の二天門を入る。
随分と奇抜な意匠の門である。
奥の中央に明著堂が建っている。
親鸞聖人の墓所の前の拝堂であり、東西五間南北十間で内部には柱がないという。
宝永8年(1709)築。
大谷本廟を後にして五条の町中の小路に入って行く。
京都の町も寺院を訪ねて、しらみつぶしに歩いてきたつもりだが、この辺りは初めて歩く道である。
慈芳院は臨済宗建仁寺派の寺院、山号は青玉山。
写真は山門。
「庵町の不動さん」と呼ばれている。1598年の創建。
山門前に「太閤地室山中山城守長俊公墓道」の碑が立っている。
山中長俊は柴田勝家、秀吉、家康に仕えた武将。
地蔵堂の中の石仏は鎌倉時代造とのこと。
慈芳院の門の真向いに小さな大道大日如来堂が建っていた。