乗り換えのため近鉄森之宮駅に下車するが、まだ少し時間があるので久しぶりに大阪城公園を歩いてみることにした。音楽堂横を通って南外堀に至る。
ここから一番櫓が堀の水に映える。
玉造口を歩いていると右の林の中に「蓮如上人袈裟がけの松」がある。
蓮如は明応5年(1496)にこの地に坊舎を建立し住んでいた。また天文元年に石山本願寺が移転してきた。石段を登ると右が本丸、左が二ノ丸である。
二ノ丸跡に豊国(ほうこく)神社が祀られている。
主祭神は秀吉、配神として秀頼、秀長を祀っている。
入り口には秀吉の銅像が立っていた。
明治12年の創建。
写真は鉄筋コンクリート造りの社殿。
境内社として白玉神社(写真右)、若水神社(写真左奥)は大阪の豪商淀屋の屋敷内の守護神であった稲荷社を移築。
桜門を入って行く。
結構に人出であるが、すれ違う観光客のほとんどが中国人か韓国人であるのに驚く。
右手に建っている洋風の建物は旧第四師団司令部庁舎であり、左右対称のロマネスク様式の建物である。
その後1960年から大阪市立博物館となり、今はミライザ大阪城となっている。
左には日本庭園が設えてある。
元は紀州御殿の庭園であったものを昭和6年に改庭したもので、中心の池は300坪あり背景に築山が設けられている。
この日は時間がないので天守閣には登らず眺めるのみとする。
大阪城は天正11年(1583)に秀吉が最初に築城し、徳川幕府になって徳川秀忠が寛永6年(1629)に大改修した。
その後昭和6年に復興させたのが現在の天守である。
写真は隠曲輪と天守。
天守の北側に出て山里丸に。
本丸から山里丸への通路を枡形で繋いでいる。
関ヶ原の戦いの後、徳川幕府になって造った。
青屋門から出る。
二ノ丸の北口の出入り口に当たり、元和6年(1620)に徳川幕府によって造られた。
環状線大阪城駅に到着。
この公園は随分と広くまだ西半分を残したことになるが、時間が遅くなったので、この日の宿の大津駅に向かう。
夜はいつもの居酒屋ではなくて、大津駅前の「酒房えんや」に入る。
マスターはまだ30歳と若いが創作料理もおいしく、地酒「萩の露」で酩酊する。