ようやく石切剱箭(いしきりつるぎや)神社に到着する。
随分と読みにくい神社名だが、「いしきりさん」と呼ばれ、石を切る鋭い剣や矢を意味しており、「腫れ物」を治す神様として名高い。
この日の平日にも拘わらず大勢の参拝客で賑わっていた。
神門かと思っていたら神楽殿とのこと。仁王像も安置されている。
続いて三の鳥居から境内を望む。
鳥居をくぐると左手には水神社が祀られている
水神社は神の池で、祭神は岡象女神と天水分神。
右手には神武社と五社明神社が祀られている。
正面に社殿が建っている。
祭神は上之社に饒速日尊、下の社にその子の可美真手命。
創建は神武天皇2年と伝わる。
式内少社であり、お百度参りで知られている。
社殿前のクスノキは樹齢470年。
写真は神楽殿。
境内社乾明社は人望の厚かった江戸期の庄屋乾市良兵衛を祀っている。
写真は境内社穂積神霊社。
帰りは近鉄けいはんな線の新石切駅に向かって歩く。
その後ろは穂積殿。
まだ時間があるのでさらに西に向かって観音寺を目指して歩く。
融通念仏宗の寺院、山号は花園山。
元弘2年(1332)の創建。
この寺を訪ねたのは境内にある石造十三石塔を見るためであった。
永仁2年(1294)造だが、二枚の屋根石を失い十一重となっている。
駅前からは生駒山系が一望できる。