日岡山の麓にあり、日岡山の南側に位置する常楽寺を訪ねた。
何もない参道前からもどこか古刹の風格が漂う。
しかしまるで神社のような入り口でもある。
写真は山門。
高野山真言宗の寺院、山号は日光山。
大化4年(649)の創建という古刹である。
しかし秀吉による三木城攻めの時にすべて焼失し、延宝6年(1678)に再建された。
写真は本堂。
観音堂(写真)のほか阿弥陀堂、行者堂があるというが見当たらなかった。
本堂の裏側には石仏群が行儀良くびっしりと並んでいる。
本堂の右手の池の周りから裏山にかけては庭園跡が残り、石橋、石祠やミニ四国霊場八十八カ所などの石仏が点在している。
その涸れ池の傍に層塔と宝塔と石棺がある。
層塔は南北朝時代造とされ高さは318cmある。
胎蔵界四仏の種子を刻み、円筒形の塔身に方形の屋根を乗せる。
宝塔は文化2年(1804)造で高さ187cm、石棺は古墳時代後期(6~7世紀)造とされる。
写真は庫裡。
しかし境内には人の気配は全く感じられなかった。