ここから引き返して不規則な交差点まで戻り工事を左折すると松真館山岸住宅が建っていた。
大正時代築で、蚕種商倉吉家の土蔵造りと長屋門。
挙げ窓、粗い格子が特徴とのことだが、そんなに古い建物には見えない。
この辺りは寺町である。
大林寺、證蓮寺、本誓寺、さらに大英寺などがある。
大林寺は天正年間(1573～91)に真田昌幸の妻塞松院が建立。
写真は長い参道。
参道に田掻き六地蔵が並んでいる。
集中豪雨で人出が足りず困っていたところに若者六人が泥だらけになって田掻きをしてくれたが、それは六地蔵だったという伝説が残る。
本堂は明治45年築。
曹洞宗の寺院、山号は塞松山。
證蓮寺の山門は長国寺の霊唐門を移築したもの。
真宗大谷派の寺院、山号は白鳥山。
慶長年間に現在地に移転してきた。
写真は本堂。
写真は太子堂と鐘楼。
左の太子堂の鏝絵は名工野本勇太郎作。
本誓寺は建保5年(1218)創建。
建保元年(1213)に親鸞の高弟是信房が開基、
是信房は高弟24輩の第10番であり、往時は十一ケ寺を持つ大寺であった。
浄土真宗の寺院、山号は平林山。
写真は本堂。
境内に佐久間象山筆「霊燼塚」がある。
天保11年の火災によってすべて廃埃になった時に嘆いて建てられた。
