正法寺から八幡市駅まで歩くことにする。
途中、以前に立ち寄った善法律寺に立ち寄る。
男山山麓にあり、境内はびっしりと樹木に覆われている。
律宗の寺院、山号は男山。
正嘉元年(1257)に石清水八幡の社務であった善法寺宮清が私宅を寺として開基。
本堂は五間四方の神仏混交造り。
石清水八幡宮の旧社殿を移築したもの。
弘安年間(1278~88)築とされる。
室町時代、ここの住職の娘・良子が足利義満の母となり、良子が寄進したモミジが100本近くになり、秋には紅葉の名所として知られる。
写真は方丈池。
その傍に男山四十八坊の一つ、大西坊墓塔が立っている。
覚運(1759没)、運応(1750没)、覚助(1768)の墓で、覚運は赤穂浪士討ち入りに助力したとされ、大西坊の中興の祖。
大谷川の橋を渡って、川沿いの道を右折して、まだ訪ねていない正福寺、念仏寺、単伝庵、飛行神社などを巡りながら駅に戻ることにする。
正福寺は白塀に囲まれた山門、本堂共に新しい。
浄土宗の寺院。
念仏寺は浄土宗の寺院、山号は天照山。
天慶年間(938~947)に空也上人による開基という古刹。
単伝庵は小寺ながら「らくがき寺」として知られる。
臨済宗の寺院。
昭和32年に走り大黒堂を建立。
このお堂の壁に自分の願い事を書くと叶えられるという。
駅に程近くところに一風変わった飛行神社がある。
我国で最初に固定翼の理論、飛行原理を発見した二宮忠八が大正4年に自宅内に創建。
鳥居はジェラルミン製。
ギリシャ風の拝殿。
祭神は真ん中に鐃 速日命、右に航空事故の犠牲者、左に薬祖神、金比羅・白龍神を祀る。
資料館を併設しており、また境内には飛行機のエンジン部分などが展示されている。
この日は大津駅近くの定宿に泊まる。