この日の最後に訪ねたのは西連寺からさらに台地の奥に入った、見渡す限りの樹林の中に境内のある観音寺である。
写真は小ぶりの可愛い仁王門であるが永正10(1513)築と古い。ダウン
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山門内を覗くと、小さな仁王像がちょこんと収まっていた。左下矢印
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樹木の中の参道の両側には由緒ありそうな石碑跡や石垣跡、また墓がとりとめもなく点在している。 ダウン

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その先の樹林の中に観音堂が建っている。ダウン
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写真は観音堂。ダウン
その傍に収蔵庫が建っており、如意輪観音像が安置されている。
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本堂などを探すが見当たらない。
ふと見ると観音堂の裏から参道が伸びており、はるか200mの彼方にお堂らしきものが見える。
駆け足でこの参道(観音馬場と呼ばれている)を走ってゆくと、果せるかな本堂が建っていた。ダウン
天台宗の寺院、山号は如意輪山。
大同3(808)の創建で、文応元年(1260)に忍性によって中興された。
中世の木幡城址が境内となっており、この広大な境内や石跡などが点在していることに納得する。
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写真は鐘楼。ダウン
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今回の旅は最初の大儀寺で手間取ったが、その後の道路がガラ空きだったこともあり、予定より一時間半も早く佐原駅に到着した。
あまり知られてなくまた交通の不便な地区であるが、地元の人々の厚い信仰心と肥沃な土地に恵まれた豊かさから素晴らしい寺院が残されており、こうした記憶に残る寺院群に出会えたことに感謝感激である。
案内して頂いたTさんにお礼を言って電車に乗り継いで帰宅する。
本来ならば彼の慰労会をする予定であったが、彼は夜の約束があるとのことなのでまたの機会に譲る。