大道寺から次の小路を入ったところに青梅天満宮の境内が広がる。
結構立派な神門は入母屋造の三間一戸八脚門。
拝殿も入母屋造の桁行三間梁間二間、本殿は一間社流造。
祭神は菅原道真、須戔鳴命、猿田彦神。
1471~1562年に赤井山城守城主によって創建された。
この神社の言い伝えによると、大宰府に左遷の時に道真は楊枝の先に梅の実を刺して東西南北に投げたその一つがここ館林に飛んで来たので天神として祀ったとのこと。ただこの伝説は他の三つの神社には無く、ここだけに伝わるとのこと。
この辺りは駅近くながら、細い路地の先に古い民家が密集している。
その小路の一つに外地商店がある。
江戸時代に開業した「和泉屋」であり醸造業を営んでいた。
木造二階建てで土蔵をもっている。
さらに変わった楼閣風の建物が眼についたが旧二業検番組合事業所であった。
昭和13年に芸妓屋業と料亭業の二業を取り仕切る事務所として建てられたという。
駅前からの通りに出たところにひっそりと清竜神社が祀られている。
元は福寿院(今は廃寺)の境内にあり、延宝年間(1673~81)に突然として清水が沸き上がり女官姿の青龍権現が姿を現したと伝わる。
当時は徳川綱吉が館林城主となった頃で、生母桂昌院がその縁起を喜んで井戸のかたわらに再建したという。
その後10石の朱印を授かり、また入り口には葵御紋が残る。
バスの発車時間が迫ってきたので大急ぎで駅前に戻り板倉東洋大前駅行きの路線バスに乗る。運賃は65歳以上は100円という格安でびっくり。