続いてタクシーは小諸市に入り布引観音に。
今回の旅で唯一、未訪の寺であり楽しみにしていた。
写真は参道入り口。ダウン
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ところがこの参道の石段が極めて難所であり、不規則かつ石段の段差が大きくこれが九十九折にどこまでも続いている。ダウン
運転手さんの話だと徒歩15分とのことであったが、途中で降りてきた人に聞くと往復1時間かかったとのこと。
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諦めかけたが、意地になって登って行く。途中奇岩なども多い。
写真は振り返って参道を登ってくる人を写す。ダウン
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この日は気温も高く、生憎とシューズも新しく、また上着を着たままでもあり汗びっしょりになった。
9合目辺りの参道の右側に突然仁王門が現れる。ダウン
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ここから懸け造り観音堂がよく見える。ダウン
この仁王門は崖で隔てられた観音堂に向かって建っているようで面白い。
参道は仁王門を潜らず、横目に見ながらさらに登ってゆく。
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登り切ったところに寺務所、本堂などが建っている。ダウン
天台宗の寺院、山号は布引山であり、正式名は釈尊寺
奈良時代の神亀元年(724)に行基が開き、聖徳太子が造ったとされる聖観音を祀ったと伝わる。
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ここから懸け造り観音堂が遠く望まれる絶景。ダウン
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岩山の尾根伝いに観音堂に向かう途中、白山宮が祀られていた。左下矢印
室町時代中期築で春日造の一間社。
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岩を刳り貫いたトンネルの先に、さらに岩にはめ込まれたお堂が建っていた。
写真は左が愛染明王堂、トンネルの先は観音堂。ダウン
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観音堂は入母屋造、板葺きの懸け造り。
下を覗くと目が眩むような高さであり、床は簡素な板敷で不安定さに足がすくむ。
観音堂内にある仏殿形の厨子は宮殿と呼ばれ国重文指定。ダウン
棟札により鎌倉時代の正嘉2年(1258の建立)、蟇股や格狭間(ごうざま)などの細部に鎌倉期の特色を残すという。
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またこの寺は有名な諺である「牛に引かれて善光寺参り」の伝説の寺でもある。
結局、最後まで登った仲間は3名であった。