正定寺の黒門を出ると、道を挟んで福寿稲荷神社の境内がある。
江戸期には隣の隆岩寺の守護神であった。
祭神は豊宇気毘売命、天正年間(1573～79年)の創建。
写真は社殿。
その隣が隆岩寺(りゅうがんじ)。
浄土宗の寺院、山号は大蓮山。
1595年に古河藩初代城主小笠原秀政が松平信康(家康の長男)を弔うために開基。
信康は織田信長の命により母の築山殿と共に命を奪われた悲劇の人。
東映映画「反逆児」で錦之助が演じたのが印象深い。
写真は石柱門と山門。
写真は本堂。
呑龍堂は大正14年に勧請、子育呑龍として信仰されている。
江戸町通りを横切って細い路地を塀伝いに行くと妙光寺に出た。
ゆったりとした境内と広い参道。
日蓮宗の寺院、山号は法興山。1288年の創建。
本堂は新しい。
お万の方の墓がある。
お万の方は家康の側室であり、紀州徳川家の祖頼宣ね水戸徳川家の祖頼房の
生母である。
日光東照宮参拝の折、ここ妙光寺に度々立ち寄られたという。
その隣に宗願寺の境内。
門は閉まっていたが通用口から中に入れた。
真宗本派の寺院、山号は足立山。1217年の創建。
慶長2年に現在地に移り、享保5年(1720年)に本願寺門跡兼帯所となり、古河御坊と称していた。
境内はかなり荒れており本堂も質素。
黒犬に吠えられる。
