さらに石段を登ると奇岩をバックにした小ぶりな双龍門に到る。ダウン
安政2年(1855)築で入母屋造の四脚門で重文指定。
元は楼門があったところに唐門として建てられた。
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龍の彫刻や水墨画が施されていることから名づけられた。
羽目板の両面に「三国志」の絵柄が彫られている。ダウン
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ようやく本殿のある境内で一番の高台に到着。
周囲を奇岩で囲まれた独特の眺めであり、他ではあまりお目にかかれない珍しい景色である。
赤城山、妙義山と共に上毛三山の一つ榛名山の神を祀る神社である。
586年に祭祀の場が創建されたと伝わる。
また927年に完成した延喜式神名帳に上野国十二社の一つとして載っている。
正面に建つのが本殿で本社、幣殿、拝殿からなる。ダウン
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春日造本社入母屋造拝殿の間を幣殿でつないだ権現造。
文化三年(1806)の棟札がありいずれも重文指定。
社殿を横から。ダウン
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華やかな極彩色と彫刻が素晴らしい。
竹林の七賢人。ダウン
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本社は背後の御姿岩と接続しており、その岩内の洞窟にご神体が祀られている。
この御姿岩の大きさと共にその上にまた岩が乗っかっており、落ちてこないのが不思議でありしばらく見上げて感嘆する。ダウン
主祭神は火の神・火産霊神と土の神・埴山姫神。
さらに水分神、高龗神、闇龗神、大山祇神、大物主神、木花開耶姫神を合祀している。
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本殿の左側に国祖社及び額殿(重文)が建っている。ダウン
国祖社はもともと勝軍地蔵と阿弥陀仏を安置していた本地堂で享保年間(171635)に建てられた。
接続している額殿は文化11(1814)築。
御神楽拝見所として増築されたが、現在では奉納額が多く掲げられている。
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額殿の前に鉄灯籠が立っている。ダウン
1323年造という古いもの。
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本殿に向かって建つのが神楽殿ダウン
明和元年(1764)の再建で舞台は板張りで三方吹放ちとした建物でこれまた重文。
神代舞が年三回奉納される(男舞21座、巫女舞15座の36座で構成されている)
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