114日、秋晴れに誘われて東松山市高坂にある正法寺を訪ねてきた。
東急東横線が東武東上線に乗り入れており、和光市駅で乗り換えて高坂駅に到着。
ここには高坂ゴルフカントリーがあり、現役時代に車で来たことがあるが、駅頭に降りたつのは初めてである。
立派な駅舎の前から大通りが真っ直ぐに伸びており、大東文化大学の校舎がある學園都市として整備されている。
 
駅前よりバスに乗って大東文化大学前で下車。
バスも10分間隔で運転されており足の便が至極良い。
バス停前の地下道を抜けると、樹木の生い茂った中、正法寺観音堂が見えてくる。右下矢印
板東三十三観音第十番札所であり、この日も二組ほど見えていた。
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観音堂は明治11年に高麗村から移築されたもので、1786年築とかなり古い建物である。ダウン
真言宗智山派の寺院で、山号は厳殿山。
通称「岩殿観音」と呼ばれている。
本尊の千手観音は室町時代作。
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前面の彫刻も精巧である。ダウン
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観音堂の右横には絵馬堂が建つ。ダウン
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また観音堂の右手は切り立った崖になっており、四国八十八所石仏、さらには日本百観音石仏が並んでいる。ダウン
境内は物見山(標高135m)の山中にあり、この辺りでは一番高く、坂上田村麻呂が東征の折にこの山に登って四方を眺めたことに由来する。
物見山は九十九峰四十八谷と呼ばれ起伏が激しい山である。
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観音堂の左には大イチョウが聳える。ダウン
樹齢700年で樹高25m、根回り11mある。
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さらに小堂があり御嶽大権現、弁財天、愛宕大権現が祀られている。ダウン
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観音堂前の石段を下りた真ん前に大師像、水子観音石像が立っている。左下矢印
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左手に建っているのは薬師堂ダウン
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さらに百地蔵堂。ダウン
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崖に突き出すように建っている鐘楼1702年築で草葺屋根。
この日の抜けるような青天の中、すっきりと建っていた。ダウン
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架けられた梵鐘1322年鋳造で無数の傷跡が残る。
1590年に秀吉による関東征伐の折、兵の士気を鼓舞するために山中を引き回された時にできた傷とのこと。ダウン
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