約一時間ほど舟めぐりをしたあとシャトルバスに乗って、昔懐かしい民家が立ち並ぶ国選定重要伝統的建造物群保存地区に。
私は二年程前に一人でこの保存地区を中心に観福寺、香取神宮、諏訪神社、荘厳寺など市内の寺社を歩き回ったことがある。
 
シャトルバスを三菱館前で降りる。
大正3年築で、今回出席されている方が務めておられた清水建設が設計・施行したとのこと。
まず八坂神社の境内にある山車会館に。
佐原の大祭夏祭りには十台の山車、秋祭には十五台の山車が引き回される。
その山車の豪華さ大きさには何度見ても驚かされる。
特に展示されているのは日本武尊(写真)と伊弉那岐尊であり、近くでみるとその大きさが実感できる。ダウン
イメージ 1
 
またその台座の繊細な彫刻と共に、当時の佐原商人の繁栄ぶりの一端を覗い知ることが出来た。ダウン
イメージ 2
 
写真は麦藁の鯉で全長7m、周囲3mある。ダウン
この山車飾りは祭礼中に三日間泳ぎ回り、祭礼終了と共に取り壊される習わし。
イメージ 3
 
再び保存地区に戻って保存地区の中心である小野川に架かる忠敬橋に。
向こう岸の角には中村屋商店(写真中央)ダウン
1855年築であるが、変形角地のため隅柱が五角形にしてある。
イメージ 4
 
橋の名前の由来でもある小野川沿いの伊能忠敬旧宅を見学。
伊能忠敬が30年あまりを過ごした店舗の一部と表門・土蔵などが残されている。
当時は酒造業を営んでいたという。
写真は店舗内部。ダウン
イメージ 5
 
旧宅の真ん前で小野川に架かる樋橋からジャージャーと音が聞こえてきた。
江戸時代から300年近く農業用水を送り続けてきた大樋の名残りであり、その水音から「ジャージャー橋」と言われ、今は30分毎に流している。
前回来た時に聞けなかったので大急ぎで外に出てシヤッターを切る。左下矢印
イメージ 6
 
忠敬橋の西側には茶坊さかした、小堀屋本店(蕎麦屋、明治33年築)、福新呉服店(明治28年築)が並ぶが、先だって来た時一番右角に建っていた正文堂(明治13年築)は壊されて更地になっていた。ダウン
イメージ 7
 
風情がたっぷりと残る小野川沿いの道を散策しながら、予約してある「山田うなぎ店」を向かって歩く。ダウン
山田鰻店には現役時代に入ったことがあるが20年ぶりである。
予約しておいたので、座敷に通され美味しいウナギ会席と共に佐原の地酒である銘酒「東薫」を飲みながら楽しくひとときを過ごす。
イメージ 8