東に向かってしばらく歩き、千代田町二丁目の交差点を過ぎた左手に門を開くのは妙安寺。
親鸞作と伝わる木像を1603年に東本願寺に移したため「御里御坊」と呼ばれ、門前に石碑が立っていた。
写真は本堂。
真宗大谷派の寺院。
親鸞の弟子である成然が下総国に創建し、その後酒井重忠の招きにより川越に、さらに1601年に前橋にと移転してきた。
梵鐘は南北朝時代(1336~1392年)と推定されるとのこと。
写真は境内。
アーケードのある商店街に門を開くのが大蓮寺である。
大蓮寺は弁財天を祀りそのため門前町が「弁天通り」となり、今でも中央通りと続く長いアーケード商店街となっている。
しかしほとんど歩いている人は無く、実に閑散とした広く長いアーケードが続く。
地方都市ではなくこの県庁所在地の前橋で衰退してゆく商店街を見るのは寂しい限りである。
写真右手前が大蓮寺の山門。
大蓮寺は浄土宗の寺院、山号は虎淵山。
1505年に先ほど立ち寄った臨江閣の隣に創建され、1650年頃に現在地に移転してきた。
本堂は昭和51年の再建。
弁財天堂は平成2年の再建。
この弁財天は1617年に酒井重忠が利根川の氾濫防災を祈って祀ったのが始まりで、当初は大きな池があったが、昭和43年に埋立てられて本堂、弁財天堂などが建てられたという。
また節分に豆の代わりにチョコを撒くことで知られる。
写真は石仏の地蔵尊。
文政9年(1826年)造であり、左手に持った宝珠は如意宝珠で、祈る人願う人の大願成就や怪我除けに功徳があるという。
写真は境内の水琴窟と草花。