最後に訪ねた達磨寺はその名の通り、「福だるま発祥の地」で名高い。
もともとは開山心越禅師の描かれた一筆達磨像を、一年の禍を除くお守りとして正月に近在の家々に配っていたもの。
天明の飢饉のあと、苦しい農民の副業になるよう作り方を伝授し、七草大祭に売り出されたのが始まり。
今では100軒余の農家で製造され、年間170万個も出荷されているというから凄い。
毎年167日は「七草大祭」通称「少林寺のだるま市」として数十万人の参詣者で賑わう様子はテレビ等で紹介されている。
 
駐車場から朱色の橋を渡ると山門が建っている。ダウン
黄檗宗特有の様式で二重の瓦屋根、白壁にベンガラ塗り。
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ここから長い急石段を202段登って行き、鐘楼門を潜って境内に。左下矢印
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境内の左手に大講堂が建っているが、この日は沢山の蒲団が干されていたのにびっくりする。ダウン
ここではサークルでの禅研修、新入社員研修などが行われていることを知り納得。
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方丈池に石塔・達磨石・百庚申などを配して、庭園風に設えてある。ダウン
左の石段を登ると本堂、右の石段を登ると観音堂。
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さらに65段の石段を登ると本堂である霊符堂が建っている。ダウン
回廊の左右には大願成就なった参籠者が奉納した両目達磨が並ぶ。
1680年に一了居士という行者が達磨大師座禅像を彫刻してお堂にお祀りしたのが始まり。
その後1697年に領主酒井雅楽頭が中国の帰化僧心越禅師の弟子天湫和尚を迎えて少林寺達磨寺を開創した。
北辰鎮宅霊符尊と初祖達磨大師・開山心越禅師を祀っている。
黄檗宗の寺院、山号は大珠山。
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隣には達磨堂。ダウン
堂内には古今東西各種各様の「だるまさん」が並んでいる。
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霊符堂の右手一段下に観音堂が建っている。ダウン
重厚な茅葺屋根で当山最古のお堂であり貫録十分。
本尊は十一面観世音菩薩。
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観音堂から降りる途中に石碑が並び立っていた。ダウン
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写真は境内の枝垂桜。ダウン
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高崎駅にと戻り、構内の御土産屋に立ち寄り、豚の味噌漬けや漬物などを買い求める。
帰りは新宿で途中下車し、久しぶりに「砂々良」で常連客と飲む。
高崎市の寺社巡りにはまだ箕輪地区、倉賀野地区などを残しており、また近々訪ねたいものである。