続いて訪ねたのは矢那川畔にある證誠寺(しょうじょうじ)。
境内はこじんまりしているが本堂に向かう参道の両側には樹木が茂り、右は庭園風に設えてあ、左は石樹木の間に石碑などが並ぶ。
写真は右手に建っている鐘楼。
写真は右手鐘楼奥の庭園。
真宗本派の寺院、山号は護念山。
創建は江戸時代初期の慶長年間(1596~1615年)とされる。
代々真宗の学問寺として栄え、そのため江戸末期には寺子屋があったという。
写真は本堂。
写真は本堂のアップ。
童謡「証誠寺の狸囃子」はこの寺に伝わる伝説から作られた。
当時、この地は鈴森と言われ竹林が鬱蒼と茂っていたという。
秋の月夜の晩に和尚さんが狸とお囃子の競争をして夜が明けたら、腹鼓で調子をとっていた大狸の腹が破れて死んでいたという伝説。
作詞野口雨情、作曲中山晋平のお馴染みの歌である。
私の母校である山口県立徳山高校では三年生の時に、この「證誠寺の狸囃子」を男子生徒全員で踊るのが伝統であった。実に懐かしい。
境内にはその童謡の碑があり、昭和31年に立てられた。
また和尚さんが亡くなった大狸を葬ったという狸塚がある。
10月には狸まつりが行われる。
筆子塚なる墓がある。
寺子屋の師であった六代住職了因和尚を偲んで、当時の弟子(筆子)達によって文政年間に建てられたもの。