亀岡市の寺社には今年7月に来たばかりであり、出雲大神宮、愛宕神社、穴太寺ほか10ケ所ばかり廻っているので、他の二人にはタシクーで廻って頂き、私は途中下車して亀岡の古い町並みに点在する寺社を散策することにした。
街並みの東端に位置する東堅町の聖隣寺でタクシーを降ろして貰う。
白塀に囲まれた山門の横の通用門から入る。
外壁にある狭間は軍事拠点の名残ともされる。
写真は山門から続く石畳。
縦長に庭園が広がり、右手に本堂などが並んで建っていた。
臨済宗天竜寺派の寺院、山号は護国山。
1490年の創建で、1689年の火災により現在地に再建された。
境内の外側にある毘沙門堂は、光秀が亀山城築城の際に城の鎮護のため二ノ丸に安置されていたものをここに遷して、城下町の守護神として祀られたもの。
真ん前に宗堅寺が門を開いている。
曹洞宗の寺院、山号は幸雲山。
1489年の創建。
藩主菅沼定芳が父の菩提寺とした。
境内は工事中であり、あまり広くない境内に本堂、庫裡などが建っている。
ただ墓地は結構な広さであった。
聖隣寺の南側の塀に沿って亀山城の惣堀跡が残っている。
亀山城は1577~79年に明智光秀によって築城され、岡部長盛が藩主の時の1609~21年頃に完成したという。
内濠と外堀の二重の濠の外に、さらに惣堀を廻らしていたその名残りである。
惣堀の外には足軽屋敷が並んでいたという。