三井寺の境内は極めて広く、限られた時間であるがひととおり廻ってきたつもりであった。
帰ってからパンフレットを眺めるといくつか見落としたところ見逃したところがある。
約一か月後に亀岡市や根来寺を訪ねた際に足を伸ばして、これらのうちいくつかを訪ねてきたのでここに記したい。
今度は総門から入りすぐ右手にある行者堂を訪ねた。
写真は門。
写真は行者堂と前には役行者像が立つ。
三井寺は修験道に重きをおいている。
特に7月に行われる本山採灯大護摩供は盛大とのこと。
本尊は役行者。
木造不動明王像は9世紀作という古いもの。
行者堂の左手には弁天堂が建っていた。
どこの案内にも出ていないがなかなか立派なお堂である。
総門の受付横に建つのは水観寺である。
思っていたよりも小ぶりな観音堂が建つのみ。
三井寺の五別所の一つで1028年の開創。
本尊は薬師如来。
本堂は1655年築。
本堂内部まで自由に拝観できる。
光浄院は金堂などの中心伽藍からはかなり離れて建っている。
ただ残念ながら特別拝観日以外は拝観不可で立ち入り禁止。
写真は参道からの眺め。
光浄院客殿は1601年築で日本を代表する書院造であり、国宝指定。
桁行七間、梁間梁間六間入母屋造、正面に軒唐破風付の杮葺き。
内部の障壁画と襖絵は狩野山楽筆であり重文。
また池泉観賞式庭園は国名勝。
写真は塀の隙間から客殿を写したものであり、かなりうまく撮れた。
同じく前回訪ねた拝観不可の修学院客殿(国宝)のパンフレットの写真とそっくりであり、正面からの写真はほぼ同じで見分けが付け難い。
一旦、仁王門入り口から出て、近くの護法善神堂に。
善神堂への参道には、放生池に立派な石橋が架かっている。
ここだけで一つの寺域を持つといっても過言ではない広さを持つ。
写真は唐門と透し塀。
子供の守り神である鬼子母神を祀る。
毎年5月の祭礼は「千団子さん」で親しまれており、串刺しにした千個の団子が供えられ
そのため千団子社とも呼ばれる。
1727年の再建。
写真は意外とこぶりなお堂。