57日から二泊三日で、寺社探訪会の春季修学旅行で大津市の寺社巡りに出かけてきた。
今回もIさんが体調に自信が持てないということで、三人旅となった。
 
私自身は大津市の寺社は二度ばかり訪ねているが、久しぶりにまた訪ねてみてこの町の歴史の深さを再確認できた。
 
初日は京都駅から山科経由で浜大津にあるホテルに入り、荷物を置きチェックイン後にスタート。
京阪電車に乗って終点坂本駅で下車。
二両編成で、途中一部が路面電車になっており、江ノ電によく似た電車でどこか懐かしい。ダウン
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まずは名店「鶴喜」に入って天麩羅蕎麦で腹ごしらえ。ダウン
このお店の蕎麦を食べるのはこれで四回目。
 
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坂本は延暦寺の門前町であり、また延暦寺の高僧の隠居寺が並ぶ里坊として名高く、白壁と穴太衆石積が続く落ち着いた街である。ダウン
江戸期から始まり現在でも54ケ寺が残っているというから驚きである。
日吉大社の大鳥居からの参道の両側にその里坊が並んでいる。
 
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園教院から左折して滋賀院門跡をまず拝観。
天台宗に8ケ寺ある門跡の一つであり、「里坊」の中でも最高格式を持つ。
穴太衆積の代表とされる石垣が実に美しい。
特徴は自然石の組み合わせのみで積み、小石を詰石として用いている。
写真は勅使門と石垣。ダウン
 
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写真は勅使門を内側から。ダウン
 
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勅使門の彫刻。ダウン
 
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滋賀院門跡は1615年に天海が開山し、江戸期には1000石の寺領を得ていたという。
拝観料を払って内部に。
入り口に「一微塵」の書と「不滅の法灯」が一つ置かれている。左下矢印
「一微塵」とは目に見える最少の分子で、物事にとらわれないという意味。
 
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天海が後陽成上皇より下賜された御所の高閣を移築したものを中心に造られたが明治11年に全焼し、現在の建物は明治13年に延暦寺の山上の建物を移築したもの。
境内は一万㎡あり、内仏殿、宸殿、二階書院、庫裡、台所、襖絵などを見て回る。
写真は内仏殿で駕籠が置かれていた。ダウン
 
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庭園は小堀遠州作の池泉観賞式。
左手に亀島、右手に瀧と鶴石組、正面に蓬莱山、池には切石の橋を架ける。右下矢印
 
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座主接見の間。ダウン
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