タクシーを降りた法楽寺は、越知川流域の急石段を上った小高い山の上に境内がある。
仁王門は天正年間の再建。
三間一戸で仁王像を安置。
写真は越知川に架かる神橋から山門を望む。ダウン
 
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仁王門を入ると、ここから246段の急石段を登ることになる。
写真は上から仁王門を見下ろしたもの。ダウン
 
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石段を登りきると、さらに石垣の上に境内が広がり二段になっている。左下矢印
 
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高野山真言宗の寺院、山号は金楽山。
皇極天皇の時代(642645)に創建という古刹である。
本堂1729年の再建で、五間四方の宝形造。ダウン
十一面千手観世音菩薩が本尊、脇侍として不動明王、毘沙門天を安置。
 
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法楽寺は別名「粟賀犬寺」「犬寺」とも呼ばれる。
それは開基である豪族牧夫長者の「播州犬山縁起」として1322年の元亨釈書ほかの書物に伝わる。
長者は二匹の犬を飼い可愛がっていた。
しかし長者が各地で転戦中に妻と家来が恋仲になり、帰った時にその家来から殺されそうになった。その時に犬達は命を賭けて長者を守り切ったという。
その愛犬の菩提を弔うため伽藍を建立したことから「播州犬寺」「粟賀犬寺」「犬寺」と呼ばれるようになったという。
写真は狛犬の代わりに犬が立っている。ダウン
 
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少し高台に建つ開山堂17世紀後半の建立。ダウン
三間四方の宝形造。
境内の石垣も見所の一つ。
 
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春日神社社殿は17世紀中期築で、現在は覆屋の中にあり三間社隅木入春日造で栃葺。右下矢印
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鐘楼は18世紀前期の建立、梵鐘は慶長9年鋳造。ダウン
 
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庫裡は1819年築の入母屋造で、庫裡門、庭園がある。ダウン
 
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他に弁財天堂。ダウン
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