伊賀市の旅の三日目の19日は、伊賀市南部地区の寺社巡りをした後、名張の寺社・史跡巡りをし、夕刻名古屋に向かうスケジュールを立てた。
当初は上野市駅から電車で市部(いちべ)駅に下車してタクシーで回る予定であったが、市部でタクシーを拾うのは無理と判り、ホテルからタクシーで寺社を回りながら伊賀神戸駅で降りることにした。
臨機応変にできるのも一人旅の気安さである。
まず訪ねたのは山出地区にある勝因寺。
参道の先の石段を登ると山門。
「山出の虚空蔵様」と呼ばれており、真言宗豊山派の寺院、山号は宝生山。
写真は山門。
本尊の虚空蔵菩薩(平安中期、重文)、二天立像。
本尊は秘仏(33年に一度ご開帳)とのことで拝観不可であった。
毎年1月13日と9月13日のみ開帳とのこと。
写真は鉄筋本堂。
梵鐘は1612年銘で「小天狗の梵鐘」とある。
写真は秋葉社堂。
ほかに地蔵堂あり。
写真は裏山にある大師八十八ケ所霊場巡拝への登山口。
タクシーは猪田地区に入って仏勝寺に。
鄙びた風景の中に境内はひっそりと広がる。
真言律宗の寺院、山号は福田山。
朱雀天皇の御代に開山という古社である。
本尊の薬師如来坐像は平安中期造で重文、脇侍として十二神将。
ここも秘仏とのことで拝観不可。
写真は本堂。
他に土芳句碑、五輪塔などがある。
写真は境内の石塔群。