芭蕉の生家近くにある妙華寺に立ち寄る。
白塀を廻らして山門が建っており端正な佇まい。
臨済宗大徳寺派の寺院、山号は普光山。
本堂も立派であり、鉢植えなども並ぶが、この寺の詳細はほとんど不明。
市街の一番東端にある芭蕉の生家である松尾家の菩提寺・愛染院に到着。
写真は山門前。
寺名は願成寺、真言宗豊山派の寺院、山号は遍光山。
文治・建久年間(1185~1199)創建され、寛文年間(1161~73)に再興された。
写真は本堂。
芭蕉の句碑がある。
「家はみな 杖に白髪の墓参り」 芭蕉
芭蕉51歳の作で、一家揃って当寺にある祖先の墓に詣でた時の句。
この寺にある故郷塚には本堂左手の小さな茅葺門を入って行く。
さらに小道を行くと茅葺の小さな故郷塚がある。
1694年に旅先で死んだ芭蕉は遺言によって大津市の義仲寺に葬られたが、弟子達が芭蕉の遺髪を持ち帰り埋めて碑を立てた。
現在地には芭蕉50回忌の1738年に建てられた。
毎年「しぐれ忌」に芭蕉を偲ぶ句会が催されるという。
周囲にはびっしりと弟子達の句碑が立っていた。
近くにある安楽院まで足を伸ばす。
写真は本堂と境内だが、詳細はすべて不明。
この辺りは伊賀街道であり古い商家が今に残る。
写真は伊賀街道沿いの濃人町郵便局辺りから撮ったもので、大和街道にと続き突当りの木立は菅原神社。