ようやく伊賀上野の中心である上野城址公園にと入って行く。
ゆったりとした石畳の道を上ってゆくと目の前にパッと天守閣が飛び込んできた。
築城の名手藤堂高虎が1611年から築城を始めたが、五層の天守閣は建設途中に大暴風で倒壊し、その後天守閣は再建されることはなかった。
今の模擬天守閣は昭和10年に復興された木造建造物。
全国一高いとされる石垣を上から見下ろす。
防御柵などは一切なく、見下ろすと怖くなった。
今度は石垣を下から見たいと思って公園内を歩くが、樹木がさえぎってなかなか良いスポットが見つからない。
この石垣の高さが一目で判る場所を設えてほしいと願うのは私だけではないであろう。
しばらく歩いてようやく撮った一枚。
写真は台所門跡から。
城址公園の一角にある俳聖殿に向かう。
入り口に何故か茅葺門が建っていた。
俳聖殿は下面は八角形、上部は円形の檜皮葺という変形な建物。
芭蕉の旅姿をイメージ(屋根が笠、下部が顔、庇は蓑と衣姿、堂は脚部、回廊の柱は杖と脚)しているという。
それにしても昭和17年築でありながら重文指定されているとは珍しい。
戦前の昭和を代表する建物ということで指定されているのであろう。
内を覗くと伊賀焼の芭蕉翁瞑想像を安置されていた。
すぐ近くに稲荷社が祀られていた。