訪ねたのは伊賀市街の入り口にある、荒木喜又衛門の仇討助っ人で名高い鍵屋の辻。
写真は鍵屋の辻。
高校生の頃、時代劇映画で何度も心躍らせて観た「伊賀越鍵屋の辻の決闘」仇討物である。
その中でも私が一番印象に残っている映画は嵐寛寿郎の「剣聖暁の三十六番斬り」。
しかし現在は待ち伏せていたという数馬茶屋にその名残残りが見られるだけである。
道標、伊賀越記念館のほか、公園内に池があり傍に矢尼母神社が祀られていた。伊賀上野に来たと実感したのは芭蕉句碑であり、これから市内いたるところに芭蕉とその一門の句碑を見ることになる。
まだタクシーの予約時間が残っているので、市街を通りながら開化寺、旧小田小学校校舎、広禅寺、蓑虫庵、愛宕神社を回ってもらうことにする。
鍵屋の辻から北に少し行ったところに開化寺がある。
浄土宗の寺院、山号は森田山、1875年の創建である。
写真は山門と境内全体。
なぜこの寺を訪ねたかというと日本一小さな三重塔(大正13年築、13m)があると知っていたからである。
大きいだけではなく、小さくても有名になるというところが面白い。
写真は本堂。
白砂の掃き目も美しい。
写真は客殿。
他に「抜苦与楽堂」も建っていた。
この辺りは上野城址の裏側辺りに位置している。
すぐ近くの高台にある旧小田小学校本館は簡素な建物であった。
明治14年築で木造二階建て寄棟、白漆喰仕上げ。
正面ポーチの上部にバルコニーが付き、円柱と柱飾りがある六角塔屋である。
実に可愛い建物であった。