この辺りから急に黒雲が広がり、雷鳴が轟いてきた。
急ぎ次の特別拝観寺院である恵心院に飛び込む。
参道の先を右に折れると薬医門が建っている。
1589年築。
本堂は1676年築の四間四方、入母屋造で一間の向拝が付くというこじんまりとしたお堂。
真言宗智山派の寺院、山号は朝日山。
821年に空海が青龍寺として開山した。
その後寛弘年間(1004~11年)に恵心僧都・源信によって再興された。
本尊十一面観音立像は平安時代作。
境内は自然のままに数多くの草花が植えられ咲いている。
その中に水子地蔵堂、白龍大神社、大師像などが点在する。
また家光の幼少時代の竹千代のために祈願したという春日局書状写しが残っている。
雷鳴と共に土砂降りの雨になってきたので、しばらく雨宿りで滞在する。
写真は庭園。
30分ほどで雨も上がったので、宇治川沿いを歩いて興聖寺に向かう。
にわか雨で宇治川もかなり増水しており、またイチョウの大木が色づいて目を楽しませてくれる。
写真は観流橋。
写真は擬宝珠と、後ろに見えるのは浮島に建つ十三重石塔。
我が国最大の石塔で高さ16,5mあり重文指定されている。