真田の郷の最後は、少し離れたところにある実相院に向かう。
参道前の石柱に「田村将軍祈願所」とある。
坂上田村麻呂が東征の途中に馬頭観世音に祈願して、毘邪(ひや)という鬼をとらえた時に、鉄の鎖で縛り上げたことから金縄山という山号となったという伝説がある。
写真は石柱門から参道。ダウン
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天台宗の寺院、山号は金縄山。
725年に行基の創建との伝。
新しい本堂の前にある石造り宝筐印塔は観音堂と共に執権堀田式部少輔が1367年造。ダウン
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本堂の左手にまさに急石段があり、その上に観音堂が建っている。
石段の幅が狭く、這うようにしてようやく登って行く。ダウン
帰りはどうなるかと思ったが、すぐ横に緩やかな坂道の参道が付いており、帰りはそちらから降りて行く。
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懸け造りの観音堂になっておりダウン1367年築。
本尊は馬頭観音。
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写真は観音堂。ダウン
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写真は観音堂の外陣。ダウン
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真田の郷の寺社巡りはこれで終了して、上田市内にと戻って行く。
 
今回の旅は台風予報にもめげず、スケジュールのやりくりをしながら訪ね回り、ほぼ予定どおりに廻ることができた。
大寺や古刹は少なかったが、それぞれに趣があり印象に残る寺院も多くあった。
それ以上に古い町並みの海野宿や上田の北国街道が印象に残る。
と同時に袋町を中心とした飲み屋の多い町であり、もっと若ければより思い出のある旅になったかも知れないと昔を懐かしむ。