閑話休題
三泊四日で京都の「非公開文化財」巡りに出かけてきた。
正直言ってガッカリしたというより、憤りを覚えたのが本音である。
今まで春秋の特別公開に合わせて何回か訪問しているが、丁寧な説明と堂内をいろいろ見せて戴き感動したので、今回も期待して訪ねた。
しかし今回は説明をする方はほとんどのところアルバイト学生であり、その説明も幼稚であり、ありきたりの説明板と何ら変わりがない。
暗い堂内の仏像はほとんど肉眼では見えないところもあるなど、必要以上にもったいぶったところが目に付いた。
今までは無料でパンフレットを戴いていたが、今回はこれもなく、拝観券は共通の白黒の絵に寺社名のみが記入されているのみ。
観光協会も公開寺院として適切かどうかもう少し吟味してほしい。
これで800円の拝観料とは恐れ入った次第。
ついでに訪ねた建仁寺は拝観料500円で大満足であった。
もう特別拝観は、特に見たいところ以外は絶対に行かないと女房共々決心をした次第である。
 
 
タクシーは別所温泉にと戻り常楽寺に向かう。
天台宗の寺院、山号は金剛山。
後で訪ねた北向観音を守る本坊でもある。
825年に円仁慈覚大師によって開かれたとの伝。
また鎌倉時代は宗教・学問の道場でもあった。
茅葺本堂は平成15年に改修されたばかり。ダウン
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本堂の格天井は色彩豊か。
写真は見事な向拝と飾り。ダウン
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本堂の前には四方に枝を張った「御船の松」がある。ダウン
樹齢350年、宝船のように見えることから名付けられている。
本堂の左手に池が配されている。
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ここから少し坂道を登ったところに石造多宝塔がある。ダウン
274cmの石塔で1262年銘があり、重文指定。
その銘文には825年に火焔の中から北向観音が出現したので、木造宝塔を建立したが1182年に焼失。
1262年にこの石塔を建立し、金銀泥で書かれた一切経一部を奉納したとある。
そのすぐ右には五層の「里帰りの多宝塔」168cmがある。
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この近くには苔むした石塔群がびっしりと並んでいた。ダウン
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ふと見ると参道の入り口から別所神社の参道が伸びているので訪ねて見た。右下矢印
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社殿は簡素で新しく、またその左に建つのは神楽殿かと思ったが、見晴らし台になっている建物もある。ダウン
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本殿は1788年の棟札が残る、一間社隅木入春日造。ダウン
小雨模様となり、カメラのレンズに雨粒が付いてしまいました。
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高台の林の奥に建物が見えたので登ってゆくと境内社の皇太神宮社であった。右下矢印
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