上清水八幡神社は1085年に源義家が勧請したという古社。
祭神は応神天皇、相殿に素盞鳴命。
社殿は1672年の再建。
清水富士宮線に出て北に歩き、踏切を超えたところの線路に沿って淡島神社の境内がある。
拝殿には淡島神社、虚空蔵尊社の額が架かる。
さらに入江南町の厄除け八幡神社に参拝。
続いて訪ねた法岸寺は浄土宗の寺院、山号は紫雲山。
1501年の創建で1632年に現在地に移転してきた。
石柱門を入ると本堂が建つが、能楽堂を模したもので、中央に3,5間四方の舞台があり、いろんな催し物が行われているという。
本堂の左横に浄瑠璃「朝顔日記」のモデルである深雪の墓がある。
彼女は少女期から数奇な運命を辿り1642年に亡くなったという。
毎年7月に朝顔まつりがおこなわれている。
なお大楠は樹齢500年とのこと。
通りから少し奥まったところに門を開く東明院は、門前からも格式を感じる。
山門は信玄が築城した江尻城の裏門を移築したもの。
屋根に二基の鯱が据えられているのは珍しい。
だが現在の門は1831年に復元されたものという。
本堂前に大ソテツ
山号は金龍山、臨済宗妙心寺派の寺院。
閑話休題
昨日、上野の東京国立博物館に行き、「ボストン美術館展・日本美術の至宝」を見てきた。
日本美術の収集は10万点に及ぶが、今回はその中から90点が公開されている。
いずれも日本国内にあれば国宝級の代物である。
特に印象に残ったのは「平治物語絵巻」の緻密な絵とその美しさである。
また曽我蕭白の11点には圧倒された。
日本には珍しい大胆な構図と筆使いには言葉も失うほどであった。
また常設館で過日新指定された国宝・重要文化財が一堂に集めて展示されていた。
中でも見たかったのが曹源寺の「木造十二神将立像」で、小ぶりながらも抜群の保存状態の良さに感激。
また金剛峯寺の「木造執金剛神立像」のお腹の部分に人面があるのには驚いた。
その余韻に浸りながら、武蔵中原の「三吉」で奈良の銘酒「春鹿」を傾け楽しく幸せなひと時を過ごした。