4月23日から一泊二日で、静岡市清水区の清水・興津地区の寺社巡りに出かけてきた。
昨年の丁度今の季節に静岡市内の主な寺社巡りと、清水区の龍華寺、鉄舟寺・草薙神社などを廻ったので、今回は旧清水市街と興津の寺社巡りを中心に廻ることにした。
 
新幹線で静岡に到着するも、生憎の雨模様。
前回訪ねたが境内に入れなかった臨済寺を訪ねてみようかと思って観光案内所に立ち寄る。
境内は拝観禁止になっていますとのことなので諦める。
 
電車に乗り清水駅で降り、今夜の宿の「ホテルビスタ清水」に荷物を預ける。
駅前で昼食を取っている間に小雨模様になったので、タクシーに乗って草薙地区の山腹にある霊山寺に行くことにする。
 
タクシーは入り口の石段下までであり、そこから登り始める。ダウン
不規則な丸石を積んだ石段がジグザグになって三十三曲がり続く。
また少し雨が降り始めたため滑り易く、敷き石が丸石のため踏ん張りが効かず難儀する。
参道の坂道には六基の丁石が目印にあり、六波羅密教を表すとされる。
途中に「仁王の力石」があり、その足跡の石を踏むと足の疲れが治ったという。
イメージ 1
 
ようやく帆掛山の中腹に建つ寄棟造茅葺の仁王門に辿りつく。
室町時代1516年に建立され、重文指定されている。
写真は正面の石段下から。ダウン
イメージ 2
 
写真は境内内部から見下ろした仁王門。ダウン
イメージ 3
 
中央通路の蟇股は日本に三つしかないという特異なものとのこと。ダウン
イメージ 4
 
仁王像もかなり古く、一説には奈良時代造とも言われる。ダウン
イメージ 5
 
霊山寺は奈良時代749年に行基が開山と伝えられる古刹である。
その後荒廃したが1600年に再興された。
こじんまりした本堂の外はは、鐘楼と裏に庫裏があるが無住らしい。
本堂は1756年の再建。ダウン
イメージ 6
 
本堂は内陣、外陣に分かれている。
その外陣天井に書かれた墨絵の龍は、文政2年の落款があるという。ダウン
イメージ 7
 
本尊は伝藤原時代作の千手観音。
宗派は古儀真言宗、山号は鷲峰山
内陣に極彩色の厨子があり、天女の絵も見える。ダウン
イメージ 8
 
この下り石段も滑り易く難儀する。
このあとタクシーで清水市街の寺院の南の外れにある梅蔭寺まで行き、あとは歩きながら寺院巡りをすることにした。