神戸電鉄緑が丘駅に降り立つが、駅前はだだっ広いだけで何もない。
一軒だけあった喫茶店に入り腹ごしらえ。
 
訪ねる伽耶(がや)院には一時間に一本バスで出ているが、帰りのバスが心配になる。
駅前のタクシーの運転手さんに聞くと、待ち時間を入れても往復5000円以下とのこと。
帰りの時間を考えて安心のためタクシーに乗ることにする。
鄙びた風景が続く山裾に懐に抱かれるように伽耶院の境内は広がっていた。
少し離れた入り口に仁王門が建っている。ダウン
 
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安置されている仁王像は、秀吉の焼き打ちで無残にも頭部と脚部を焼失しているが、行基作と言われている。ダウン
 
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伽那院の創建は大化年間(7世紀半頃)で、法道仙人が毘沙門天のお告げによって開き、孝徳天皇の勅願で伽藍を建立。
平安中期には花山上皇の行幸もあり隆盛を極める。
写真は中門であろうか、庫裏への入り口。ダウン
 
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写真は庫裏か寺務所。ダウン
訪れの声を掛けるが、一切の応答なし。
 
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この日は他に訪れる人もなく山裾に点在する堂宇をゆっくりと見て廻ることができた。
写真は境内の参道。ダウン
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行者堂は1631年築。
何のかざりもない素朴な籠り堂。ダウン
子供たちの作った石像やぬいぐるみが並ぶ。
 
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行者堂の石段を降りたところに護摩道場が設えてある。ダウン
毎年、体育の日の採燈大護摩には、山伏姿の修験者が近畿一円から200数十名集まるという。
本山修験宗の寺院である。
 
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開山堂は1656年築で、法道仙人像を安置している。ダウン
内部の壁には極彩色の飛天が描かれているという。
 
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