神戸の義母宅に着いた翌日の14日、以前から一度訪ねたいと思っていた三木市にある伽耶院に出かけることにした。
出かける直前になって大宮八幡宮にも立ち寄ることを思いつき、神戸電鉄線三木駅に下車する。
三木市は昔から金物の町として有名であるため、駅前はかなりの繁華街と予想していたが、お店らしいものはほとんど無く、ひっそりとした街の佇まいに驚く。
 
加古川に架かる橋を渡ると、古い町並みと古い街道が広がり、どこか懐かしい風景に心休まる。
昔はここら辺りが三木市の中心として栄えたところである。
大宮八幡宮に向かう途中にある寺院の佇まいにも魅せられたので、周辺の寺社も時間の許す限り出来るだけ廻ってみることにする。
 
大宮八幡宮への長い参道を行くと、さらにかなり急な八十五段の石段がある。
大鳥居は阪神大震災で亀裂が生じたので平成9年に再建された。ダウン
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その参道石段下には金比羅宮が祀られている。ダウン
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登りついた境内は結構な広さである。
七万坪はあるという。
1111年の創建で、三木別所氏の守護神であった。
三木城主別所長治と言えば、秀吉による水攻めに遭い、領民と部下の兵を助けるために開城し自刃して果てた名君として名高く、私も子供時代から憧れていた武将の一人である。
その三木攻め時に社殿すべて焼失したが、1585年に中川秀政によって再建された。
写真は境内と社殿。ダウン
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本殿は1682年の再建。ダウン
切妻前面両千鳥破風、中央唐破風向拝付き桧皮葺屋根。
祭神は応神天皇を中心に左右八社があり九社八幡宮とも言われ、全国でも珍しい八幡社である。
八社の祭神は国水分神(蔵王大神)、天照大神(伊勢大神)、素盞鳴尊(祇園大神)、天兒屋根命(春日大神)、熊野久須毘命(熊野大神)、賀茂別雷神(賀茂大神)、中筒之男命(住吉大神)、津御名方命(諏訪大神)。
また石灯篭一対は1756年、領主松平右近将監武元の寄進。
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本殿左には華麗な大宮天満宮の社がある。ダウン
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社殿の右手に祝門がポツンとあるが、本殿後ろに祝い社があるので、元はその門であったのであろう。ダウン
また近くにある月輪寺は明治まで神仏習合であった。
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また尾引稲荷社、伏見稲荷社、豊玉媛社、播車稲荷社、祓殿などの社が並んで建っている。
写真は尾引稲荷社。ダウン
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裏手の駐車場の隅に弁天社が祀られていた。ダウン
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