少し西に入ったところに関守稲荷神社がある。
境内は広くはないが、石碑も多く由緒ありそうな佇まい。
写真は東の鳥居。ダウン
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畿内に入る重要地点の須磨に関所が設けられた跡ともいわれる。
古くから歌に詠まれた場所でもあり、関連の和歌が拾い書きされていた。左下矢印
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しかし未だその関所の地点は確定されていないのが通説。
小倉百人一首の源兼昌が詠んだ
「淡路島 通う千鳥の鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守」より創建されたと伝わる。
また須磨の関跡の長田宮碑もあるダウン
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写真は稲荷社と右は源兼昌の歌碑。ダウン
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山陽電鉄線のガード下をくぐって2号線に出たところに朱色の鳥居が立っている。
村上帝社であり、祭神は珍しく村上天皇。ダウン
村上天皇が天皇親政を行った「天暦の治」を讃えて祀ったとある。
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また平安末期に琵琶の名手藤原師長は唐に渡るため須磨まで来たところその夜、村上天皇と梨壺女御の霊が現れて琵琶の奥義を伝えたので、ここに名器「獅子丸」を埋めて都に帰ったという。
能の「絃上」の舞台である。
以前は前方後円墳でその形が琵琶に似ていたともいう。
左の祠は天隆稲荷社。 
すぐ後を山陽電鉄が通っている。    ダウン  
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 神戸の町にはこういう伝説、イワレがあちこちにあり、まさに歴史の古さ楽しさの宝庫でもあるため歩いていて実に楽しい。