恒例の寺社探訪会は12月21日、中野区の寺社を廻ってきた。
この時期は陽が落ちるのが早いこともあり、早目の13時半に総武線東中野駅西口に集合とする。
 
随分と広く立派になった山手通りを南に向かって歩いてゆくと左手にこんもりした森が見えてくる。
 
160 中野氷川神社
祭神   須佐之男命、奇稲田姫命、大己貴命
創建   1030年
住所   中野区東中野1-11-1
 
旧中野村の総鎮守であり、源頼信が平忠常討伐の折に大宮氷川神社より勧請したのが始まりとか。
参道は樹木が続き長い。
なお御影石の明神鳥居は休み茶屋鍋屋の寄進。ダウン
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境内は大木が多く、鉄筋朱色の本殿は昭和44年改築
大田道灌も戦勝祈願で社殿を造営したという。
ちょうどイチョウが色付いて花を添えている。ダウン
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木造神楽殿ダウン、稲荷社などもある。
また境内の一角に神輿庫が並ぶ。
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さらに南に歩いてゆくと中野坂上の交差点に出る。
この辺りは新しいビルが林立し、昔と比べて町の様子が一変してしまっていた。
青梅街道を西に少し歩くと宝仙寺の参道が開く。
 
161 宝仙寺
宗派   真言宗豊山派
山号   明王山
創建   寛治年間(1087年~93年)源義家が開基
本尊   不動明王(秘仏)
住所   中野区中央2-33-3
 
木造仁王門のみはかなり古い建物である。ダウン
仁王像を安置している。
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ひときわ目立つのは極彩色の木造三重塔である。
平成4年に純木造で造られ、高さは20m。
その横に石臼塚がある。ダウン
江戸時代、全国から集められた玄そばが神田川に設けられた水車で挽かれて、「中野そば」として名をはせていた。
機械化により使われなくなって捨て置かれた石臼を集めて供養したもの。
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鉄筋本堂には五大明王像を安置している。ダウン
源義家の護持仏である不動明王像を安置したのが始まりとか。
また江戸期には将軍の鷹狩りの休憩所にもなった。
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御影堂、鉄筋大師堂、大書院などが建っている。
朱色の御影堂は三間四方の木造造ダウン
安置されている大師像は3mある。
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墓地への入り口に見送り地蔵と六地蔵が並んでいる。
広い墓地の中でひときわ立派なのは堀江家墓所でありダウン、檀家総代で中野村の名主を代々務めていたという。
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