備中高梁の寺社巡りのあと、神戸の義母宅に四泊する。
その間の三日間、神戸市内の平家ゆかりの寺社・旧跡を訪ね歩いた。
来年のNHK大河ドラマ「平清盛」が放映されるに従い、観光客が押し寄せてブームになる前に訪ねるためである。
実は10年位前に神戸のほとんどの場所は一度訪ねたことがある。
ただ神戸における平家ゆかりの寺社巡りの報告は、事情により年末が年始に譲りたいと考えている。
                 
神戸からの帰京の途中で近江八日市の永源寺ほかを訪ねたので、ブログはこちらの方を先に書くことにしたい。
東海道線で近江八幡駅経由、田園地帯の中を走る近江鉄道に乗り換えて、八日市にと向かう。
途中、太郎坊前駅があり、数年前に太郎坊を訪ねた時のことを思い出す。
 
八日市駅で荷物を預けて、バスに乗って永源寺に向かう。
永源寺は紅葉の美しさで知られるが、私は湖東三山、湖南三山ほか近江の東岸地区の寺社の有名どころはほとんど訪ねているが、実はここ永源寺だけはままだ未訪であった。
紅葉には今少し早かったが、それでも観光バスやマイカーで大変混雑していた。
入り口から参道にかけて土産物や食べ物屋が並ぶ。
写真は参道入り口の大歇橋付近。ダウン
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岩肌に十六羅漢が並ぶ120段の石段を登って行くと総門。
その手前に井伊家墓に続く石畳がある。
井伊家4代直興の墓。ダウン
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続いて紅葉に映えて山門が建っている。ダウン
彦根藩主井伊家の援助により1795年から7年の歳月をかけて完成したもの。
楼上には釈迦牟尼仏、文殊・普賢菩薩、十六羅漢を安置。
この辺りの紅葉はかなり色付いており、観光客は記念写真に余念がない。
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鐘楼(1772年再建)の先を直角に左に折れると大きな葦葺本堂(方丈)が建っている。ダウン
1765年の再建であり、法要を行う道場。
本尊世継観音。
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宗派は臨済宗永源寺派の大本山。山号は瑞石山。
その末寺はあまり聞かないが、たまたま先日訪ねた備中高梁の頼久寺がそうであるのも偶然である
法堂は1728年の再建。ダウン
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1361年に鎮守佐々木氏頼が創建、開山は寂室禅師。
当時は2000人の修行僧も集い隆盛したが、戦国時代に兵火で悉く焼失した。
1643年に伽藍が再興された。
写真は開山堂。ダウン
1725年に井伊家より能舞台の寄進を受けて再建された。
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その他経堂(1776年再建)、禅堂、蔵などが並んで建ち、一番奥に建つ茅葺の含空院にと続く。
 
境内の右手は深い崖になっており、眼下に愛知川の渓谷が流れている。左下矢印
大自然に抱かれた幽玄の地であり、修行にはもってこいの閑静かつ幽玄の地である。
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しかし観光客の多さに興味を失しない、早々に引き揚げることにした。
ふと見ると入り口から山側に登ったところに、人知れず大師堂が建っているので立ち寄ってみる。ダウン
ここへの入り口が判りづらいこともあり、幸い観光客は一人もいなくてホッとする。
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正直言って、紅葉の盛りには少し早く、また色具合もイマイチと思ったが、こうして写真で見ると結構美しく取れているのにビックリ。
やはり写真の方が綺麗に撮れるのであろう。