9日より三泊四日で新潟県の西部地区の寺社巡りに出かけてきた。
大人の休日倶楽部・四日間乗り放題15000円チケットを利用しての一人旅である。
 
早朝7時過ぎに自宅を出て、新幹線燕三条駅に着いたのが10時過ぎ。
駅前からタクシーに乗り、最初に本成寺を訪ねたあと、北三条駅近くのホテルに立ち寄って荷物を預けてから北三条の寺町巡りというスケジュール。
 
本成寺法華宗の総本山であり、この地に総本山があることにまず驚く。
1297年に日印聖人によって開かれた。
その後日陣が法華宗陣門流の門祖となる。
約25000坪という境内には七堂伽藍が建ち並び、周囲には11の塔頭・庵が取り巻き一大寺町を形成している。
なお山号は長久山、本尊は三宝尊。
 
ひときわ目を惹くのは朱塗りの山門である。
通称「赤門」と呼ばれ、1786年竣工の棟札が残る。
五間三戸二重門の堂々たる威容。ダウン
左には毘沙門天、右には持国天が祀られ、楼上には傳大士と普建、普成の二子像を安置している。
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真っ直ぐに参道が伸びており、左に寿妙院、顕性院、持経院、右に本照院、久成院、静明院の塔頭が整然と並ぶ。
参道の先にはお堀があり水門が建っているダウン
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水門を入ると正面に本堂が建つ。ダウン
十八間四面の總檜造りで明治時代の再建。
豪壮かつ優美。
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境内の右には朱色の多宝塔鐘楼が並んで建っていた。ダウン
多宝塔は1770年の再建、鐘楼も同時代の再建。
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客殿の裏には三軌苑という庭園が広がる。
寂光殿裏の朱塗りの廻廊に映えて美しい。ダウン
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本成寺境内の東側にお堀が続いており、太鼓門が建っているダウン
太鼓橋から東に向かって参道が伸びて黒門に至る。
一乗院、蓮如院、本高院、青蓮華院の塔頭が並び、さらにお堀の傍には塔頭要住院がある。
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太鼓橋の近くには弁天堂と鬼子母神堂がある。
さらに杉木立の中に三十番神堂が建っているダウン
1781年の建立。
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その前には千仏堂があり、通称六角堂と呼ばれる。ダウン
1813年(文化10年)の再建であり、当時の世相を反映して彫刻、装飾が華美である。
内陣には釈迦牟尼世尊と分身仏千体が納められている。
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広い境内を走り回るが、人の気配が全く感じられず、三軌苑の庭園拝観料金も箱が置いてあるのみというおおらかさ。
大寺特有のゆったりとした雰囲気を満喫する。
今回の旅も幸先が良く、元気にスタート。