29日より札幌フリープラン三泊四日を利用して、女房殿と避暑に出かけてきた。
北海道には転勤で函館、室蘭併せて7年住んだことがあり、札幌には何度も行っている。
今回は思っていたよりも残暑が厳しく、25年ぶりの札幌で地球温暖化を身をもって感じた次第である。
 
札幌着は夕刻18時になり、この日は札幌在住のKご夫妻の案内で旧道庁近くの「いっしん」で北海道の味を堪能した。
 
翌30日、電車に乗り小樽市の歴史的建造物を訪ねることにした。
小樽を訪ねるのは、かれこれ30年前のことである。
 
駅前からレトロな散策バスに乗り、市内の一番北はずれにある旧日本郵船小樽支店から訪ねることにした。
北運河バス停で下車。
すぐ前に増田倉庫、右に旧広海倉庫、旧右近倉庫が並んで建っている。
旧右近倉庫は1894年築、北前船主右近権左衛門の店印「//」は「一膳箸」である。
緑の小窓のアクセントが可愛い。ダウン
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増田倉庫は1903年築、切妻二階建ての木骨石造倉庫。ダウン
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訪ねた旧日本郵船小樽支店は1906年築でヨーロッパ復興様式の重厚な石造り建築。ダウン
小樽の建造物草創期の象徴的な建物であり、重文指定されている。
表玄関を中心に左右対称になっており、内部の装飾は見応えがあるという。
日露戦争の講和条約による樺太の国境画定会議も2F会議室で開かれた。
ただ残念なことにこの日は火曜日の定休日にあたり、内部拝観が出来なかったのが残念。
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ここから市内に向かって歩いてゆく。
途中、田中酒造本店に立ち寄る。ダウン
1927年築の木造二階建て店舗で、現在も営業している現役。
正面軒下は腕木を手前に迫り出す「せがい造り」とのこと。
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田中酒造前から「小樽運河ふれあいの散歩道」を歩いて行くと右手に旧大家倉庫がある。
1891年、海運商大家七平によって建てられ、妻壁には「ヤマシチ」の印が見える。
外壁は札幌軟石を使用、越屋根の入り口の二重アーチが特徴。ダウン
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並びに旧小樽倉庫が建つ。
1890~1894年築。
真ん中の建物が最初の倉庫であり、増改築を重ねて二つの中庭を囲む大倉庫となった。
寄棟の瓦屋根に鯱をのせた和様折衷のデザイン。ダウン
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さらに小樽観光のメインである小樽運河を目指す。ダウン
以前訪ねた時の記憶では運河の倉庫群はもっと長かったように記憶していたが一区域だけであり、いささか拍子抜けする。
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