世田谷八幡から世田谷線に沿ってさらに南に歩き、三差路を斜め右に入ったところに勝光院の参道が開いている。
 
144 勝光院
宗派  曹洞宗
山号  延命山
創建  1335年 世田谷城主吉良氏
本尊  虚空蔵菩薩
住所  世田谷区桜1-26-35
 
山門前は右に新しい白塀が続き、大寺の風格が感じられる良い参道である。
また右奥には見事な竹林が見える。ダウン
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山門を入ると緩やかな勾配の石段の参道が続く。ダウン
大木が立ち並ぶ静寂な境内は一見の価値あり。
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正面に立派な本堂が建ち、その左右に植え込みが配されており、ゆったりとした京都風寺院の造りであるダウン
当初は金谿山龍鳳寺として創建された。
また本尊とは別に安置される千手観音菩薩坐像は清水寺式。
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書院は江戸末期(1823年築)の数寄屋造りで四間間取り。
写真は社務所の玄関と、正面が書院の入り口であり、書院は奥に建っている。右下矢印
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本堂の左手に瀟洒な建物が建っている。
入り口が多く、花頭窓が並んでいる。ダウン
たまたま掃除をされていた女性の方に聞くと、法事をするところとの答え。
恐らく客殿であろう。
調べると客殿は旧本堂で1583年建立とあるが、多分近年になって建て替えられたのであろう。
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梵鐘は元禄11年(1697年)鋳造とあり、区内では二番目に古い左下矢印
また当寺は吉良家墓所であり、江戸期には30石の朱印寺であった。
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いかにも禅寺らしい雰囲気を随所に色濃く残しており、あまり知られてはいないが、私好みの姿の良い堂宇と境内である。
同好の士には是非訪ねてほしい寺院の一つである。