続いて訪ねた萬満寺は常磐線馬橋駅から歩いて3分のところにある古刹である。
水戸街道のちょうど曲がり角にあり、遠くからでも良く目立つ。
写真は総門と境内遠景。ダウン
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松の参道が続き、仁王門が建っている。ダウン
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中には木造金剛力士像(重文)が納められており、黒塗りで玉眼入りの表情には迫力があると言われる。
胎内には1474年の墨書があり、室町時代を代表する像とされる。
ところが金網付きのガラス戸の目が小さく、またガラス自体がかなり汚れているので、内が良く見えなかったのが残念。ダウン
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宗派は臨済宗大徳寺派の寺院、山号は法王山。
1256年に小金城主千葉頼胤が創建した真言宗の大日寺が前身。
1312年に臨済宗に開祖し、寺名も萬満寺とした。
写真は境内の堂宇。ダウン
小さな建物が多く正面は本堂、右手手前は弁財天堂。
また弁財天堂には珍しい男の弁天を祀り「小僧弁天」と呼ばれている。
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本堂はまだ新しいダウン
本尊は阿弥陀如来。
江戸期には70石の朱印寺であった。
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また中気除けの唐椀供養という厄除け行事は1591年から続くという。
この中気除けの不動明王は鎌倉時代作。
信者のために、別に水かけ不動も置かれているダウン
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小路を隔てた隣に王子神社の境内があった。
祭神は幸江序命、市杵嶋姫命、猿田彦命。
萬満寺の守護神として創建された。
当時はこの一帯は砂丘であり水が乏しかったので諏訪明神を勧請したという。
また当日は夏祭りの準備のため数人の方が立ち働いておられた。ダウン
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境内社として三峰神社ダウン、浅間大神がある。
また庚申塔、石仏なども並んで置かれていた。
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このあと松戸市内の史跡・寺社巡りをと考えていたが、折からの猛暑に加え昼間からの飲酒が効いてきたので無理だと判断し帰途につく。
松戸市内および我孫子市の寺社巡りはまたの機会としたい。