丹波市の寺社巡りをした翌日は帰京の電車を途中下車をして、甲賀市水口(みなくち)町の大池寺の庭園を観てから帰ることにする。
京都駅から東海道線で草津駅、草津線に乗り換えて貴生川駅、さらに近江鉄道で水口駅に下車。
ところがこの駅が無人駅であり、駅前に商店もほとんど無くコインロッカーも見当たらない。
東京に帰る途中のため重い荷物を手にしており、仕方なしにタクシーを呼ぶと30分1800円余りの貸し切りを勧められる。
ところがこの運転手さんが年若い上に、また地元出身なのに寺社については全く知らず苦労する。
                                    
まずはお目当ての大池寺(だいちじ)に。
ここに来たのは義母から「大池寺の蓬莱庭園は素晴らしい」と常々聞いていたからである。
しかしまず眼にした山門前の参道の眺めに魅入られるダウン
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山門前の庭園もこれまた素晴らしい。
岩と植栽を巧みに配した枯山水式庭園。ダウン
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山門を入ると箱庭のような庭園の中に本堂が建っているダウン
臨済宗妙心寺派の寺院、山号は龍護山。
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拝観料を払って堂内に。
書院に通されて説明ビデオを拝聴。
その書院前庭は築山枯山水庭園で、石組と灌木を配し大きな老松でもって鶴の舞を象徴しているとのことダウン
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いよいよ書院前方にある蓬莱庭園にと廻る。
一目観ただけで、他に類を見ない独創的な庭園美に魅せられる。
水面を現わす白砂の中に、サツキの二段大苅込みを宝船に見立てた、シンプルな造形美が素晴らしい。
さらに苅込による亀石、中央には礼拝石がそっと配されている。
サツキに紅白の花が咲く5月下旬が美しいとのことだが、私には今の緑一色の方に魅力を感じる。
この庭園は江戸初期の小堀遠州作として伝わる。ダウン
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天平年間、行基菩薩の開基。
寺の周囲にある4つの溜め池「心字の池」を造り、中央に本堂を建てたのがはじまりとか。
写真はその溜め池の一つダウン
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