いよいよ今回の旅のメインの一つである平泉寺白山神社に向かう。
717年に泰澄大師が建てた修験道三聖地の一つ。
参道は杉の大木が立ち並び、その中を石畳が続くダウン
いかにも修行道場らしい静謐さが漂い、遠路訪ねて来て良かったと感じる。
 
イメージ 1
 
社務所の中の庭園は旧玄成院庭園で国名勝。ダウン
ただ庭園は自然のままにまかせた感がある。
 
イメージ 2
 
最盛期には48社、36堂、6000坊、僧兵8000人を抱え、9万石の寺領を受けていた巨大な宗教都市であったが、一向一揆との戦いに敗れて壊滅した。
源義経が都から奥州平泉に逃れる途中、ここに立ち寄ったとも伝わる。
その時この神社の栄枯盛衰を我が身と引き比べて、どのように感じたのであろうか。
写真は鳥居から奥に見えるのは拝殿。ダウン
 
イメージ 3
 
拝殿は1859年築。ダウン
かっては正面四十五間という途方も無い大きな建物だったが、1574年の兵火で焼失し今はその礎石が残るのみ。
 
イメージ 4
 
御本社は1795年築の三間社桧皮葺、昇り龍・降り龍の丸彫、透かし彫などの彫刻は秀逸。ダウン
祭神は伊奘冊尊。
 
イメージ 5
 
右に別山社(天忍穂耳尊)、左に越南知社(大己貴尊)ダウン、併せて白山三山を祀る。
 
イメージ 6
 
境内は苔が緑のジュータンを敷き詰めたように広がり、雨に打たれてひときわ眼にしみる。
この世のものとは思われない幽玄の世界に迷い込んだような錯覚さえ受ける境内である。