12日、越前福井の旅の最終日は九頭竜線に乗って車窓の景色を楽しみながら越前大野に。
越前大野から勝山に出て、電車で永平寺を回って、一乗谷朝倉遺跡を回って福井に戻るというコースを予定していた。
 
ところが九頭龍線の電車が発車時刻を過ぎても一向に出る気配がない。
ここ二日間の大雨で地盤が緩んだため、徐行運転しているので発車の見通しがたたないとのこと。
そこで急遽予定を変更し、えちぜん鉄道に乗ってまず勝山に向かうことにした。
一両の電車ダウンにのんびり揺られながら50分ほどで勝山に到着。
 
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勝山駅前はまさに何もない風景であり、また工事中であった。
駅舎は大正3年に建てられたもので1階は洋風、2階は和風造りと変型。
国登録有形文化財ダウン
 
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予定変更のため勝山着がかなり遅れたので、この日もタクシーを貸し切ることにした。
この点は、四人だと運賃も四等分なので助かるし、また話もすぐまとまる。
 
最初に清大寺を訪ねる。
この寺は昭和62年に建立されたばかりですべて新しい。
訪ねようかどうか迷ったが、伽藍の壮大さは話の種にもなるので訪ねることにした次第。
 
正直言って、このすべてがバカでかい伽藍の羅列には度肝を抜かれた。
ここまで徹底すると見事の一言。
聞くと、地元の実業家の相互タクシーの創始者が金にあかせて造ったという。
まさにバブルの塔、寺院である。
ただ金にあかして建てたのは良いが、その後本業がうまくゆかなくなり、一緒に造った門前町は文字通りのシヤッター通りダウン
 
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真っ先に眼につく鉄筋大門も豪壮そのものダウン
仁王像が二体安置されている。
一応、宗派は臨済宗妙心寺派、山号は大師山。
 
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さらに中門を入ると左右から回廊が伸びており、正面に大仏殿が聳え立つ。
写真は大仏殿前から回廊、五重塔、大門を望むダウン
 
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大仏殿は間口58m、奥行48m、高さ52mの鉄筋で、外観は四階建てに見えるダウン
その他選仏場、九龍殿、宝仏殿などが建ち並ぶ。
 
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内部に安置されている越前大仏は座高17mもあり奈良大仏を上回り、その左右に四体の脇持仏が立ち、壁面には1281体の諸仏が並ぶ様はまさに圧巻である。ダウン
 
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五重塔(1987年築)は高さが75mと京都の東寺を抜いての日本一の高さだというダウン
塔内にはエレベーターまで設置されている。
しかしこの五重塔も担保に入っていて身動きとれないとのこと。
それにしてもこの広々とした境内で出会った人は、たったひと組のみとは。
 
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車は勝山城に向かうが、これも相互タクシーの創始者が鉄筋で建てたとのことなので、急に興味を失い車窓から見てパスする。